カラフ、花、果物のある静物 by Henri Fantin-Latour - 1865年 - 51.5 x 59 cm カラフ、花、果物のある静物 by Henri Fantin-Latour - 1865年 - 51.5 x 59 cm

カラフ、花、果物のある静物

油彩/カンヴァス • 51.5 x 59 cm
  • Henri Fantin-Latour - January 14, 1836 - August 25, 1904 Henri Fantin-Latour 1865年

アンリ・ファンタン=ラトゥールの作品は、肖像画、静物画、寓意画の3つのジャンルに大別されます。とりわけ静物画を生涯を通して好んで描きました。今日の作品のモチーフは初夏の果物と花。ファンタン=ラトゥールの静物画の典型的な作例です。

これは比較的初期に制作され、突出した質の高さで特筆すべき作品。ほぼ正方形のカンヴァスに描かれ、ファンタン=ラトゥールの静物画の中でも大作の部類に入るこの絵には、クロスが掛けられたテーブルの上に置かれた様々な物が描かれていますが、これは17~18世紀の伝統的なスタイルに則っています。ワインで満たされたカラフ、花瓶の花や果物は、静物画の標準的なモチーフ。濃い茶色の背景に純白のテーブルクロスというシンプルなコントラスト、白いテーブルクロスの上の白い磁器製の皿と白い花という洗練された組合せは、ファンタン=ラトゥールに特徴的なスタイルです。更に、ガラスのカラフと花瓶、皿の硬い質感と、手で触れるかのような花と果物の質感のコントラストの鮮明さも非常に現代的です。

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P.S. 静物画は美術史上、作例が最も多く、よく知られたジャンルです。あなたは、静物画についてどれぐらいご存知ですか?静物画について知っておくべきすべてのことはこちら