Hilma af Klint
1862年の今日、抽象画を初めて描いた画家、ヒルマ・アフ・クリントがこの世に生を享けました。アフ・クリントの芸術は抽象的かつ象徴的で、宗教的、神秘的な含意に満ちています。今日の作品はその一つ。
ヒルマ・アフ・クリントの鳩シリーズは、陸、海、空に生息する動物としての鳥を象徴的に表現したものです。その主題の中心は、光からの物質の創造。何点かの絵に描かれている、上界から下界へと下降する鳥は、精神と物質、天と地とを象徴的に結びつけていますが、これには、二元性を克服して調和の境地に到達したいというアフ・クリントの願望が反映されています。
画家は、宗教的で宇宙論的な図像を融合させて、現代世界に新たな聖なるイメージを出現させているのです。キリスト教における聖霊の象徴であり、広義では平和の象徴や神の使者とも考えられている鳩。ここでは、科学や数学、幾何学、色彩理論、星座との関連も表現されています。
今日の作品は、デイリーアートの2024年版卓上カレンダーにも採用されています。デイリーアート・ストアでチェックしてみてください！
P.S. ヒルマ・アフ・クリントの興味深い生涯と、何十年もの間埋もれていた彼女の作品が再発見された経緯についてはこちらをご覧ください。
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