第14回分離派展、ベートーヴェン

グラフィックデザイナーのアルフレット・ロラーは、ウィーン分離派（アール・ヌーヴォーと深く関連のある美術運動）のメンバー。そのグループは、ヨーゼフ・ホフマン、コロマン・モーザー、オットー・ワーグナー、グスタフ・クリムトといったオーストリアの画家、グラフィックアーティスト、彫刻家、建築家によって1897年に結成されました。分離派は連続した展覧会を開いていましたが、そのうちの一つには、作曲家ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンに敬意を表したものがあり、ロラーは同展のためにこのポスターを制作したのです。建築家でデザイナーのヨーゼフ・ホフマンのディレクションのもと、21人の芸術家がインスタレーションで協業しましたが、それは分離派の最も社会的に成功した作品の一つで、60,000人近くもの人々が訪れました。ロラーのデザインに使われている、太くて幅の狭い書体は、彼がその当時デザインしたその他のポスターや雑誌の表紙にも共通する特徴です。 

このポスターはDailyArtの日付なしウィーン分離派スケジュール帳にも掲載されています。グスタフ・クリムトやその他仲間による素晴らしい傑作も載っていますよ。DailyArtショップでチェックしてください！  

P.S. ポスター芸術がお好きなら、こちらのわくわくするような19世紀のパーティーのポスターもお気に召すはずです！ 踊りたくなりますよ！