ライオンの穴に入れられたダニエル by Henry Ossawa Tanner - 1907-1918年 - 104.46 x 126.8 cm ライオンの穴に入れられたダニエル by Henry Ossawa Tanner - 1907-1918年 - 104.46 x 126.8 cm

ライオンの穴に入れられたダニエル

油彩/カンヴァスに貼った紙 • 104.46 x 126.8 cm
  • Henry Ossawa Tanner - June 21, 1859 - May 25, 1937 Henry Ossawa Tanner 1907-1918年

今日は、1年でも最も憂鬱な日と言われているブルー・マンデー。科学的、客観的な根拠はありませんが、ポップ・カルチャーと心理学の分野ではよく知られるようになっています。

今日の作品はブルー・マンデーにふさわしい1点。描かれているのは、聖書に登場するダニエルが、ライオンの穴に不当に閉じ込められている姿。薄暗い牢獄が、高窓から射しこむ夕暮れの光に劇的に照らされています。画家のタナ―は青と緑を用いて瞑想的な雰囲気を強調しており、ダニエルは気持ちを安定させ、落ち着いているように見えます。タナ―は1907年頃から顔料と釉薬に関する実験を始め、それによってその芸術は、柔らかく輝く光と揺らめくような色調で彩られたのです。『ライオンの穴に入れられたダニエル』の全体的な配色は、タナ―の円熟期の作品に典型的な特徴ですが、この作品の豊かな色遣いは、とりわけ黄・緑・ラベンダーという鮮やかな色彩で描かれたライオンの姿に顕著に見られます。

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P.S. 色が心拍数の増減に影響を及ぼすことをご存知ですか?芸術が様々な感情を呼び起こす所以です。色彩心理学とアートにおけるその応用については、こちらをご覧ください!