7月は、世界的に有名なアムステルダム国立美術館の特集月間です!
今日から同館との月間パートナーシップがスタート。毎週日曜日に同館のコレクションから1点を取り上げ、SNSでは他の作品も紹介していきます。是非こちらからフォローしてください!
それでは今日の作品に行きましょう。オランダの画家ユディト・レイステルが描いたのは、悪ふざけとこれから起こり得る混乱の瞬間。鮮やかな色合いの服を着た少年が、猫の鼻先からご馳走をかすめ取り、それを取ろうと手を伸ばす友達から隠そうとしています。猫は明らかに無関心ですが、爪を立てる寸前のようでもあり、陽気な場面に緊張感を添えています。
レイステルの大ざっぱで表現力に富んだ筆遣いは、描かれた瞬間に満ちているエネルギーと即興性を強調し、まるでこの場面が私たちの目の前で展開しているかのような臨場感を与えています。
当時は稀だった成功した女性画家の一人として、男性が支配していたオランダ共和国の画壇の枠を打破したレイステル。彼女の作品は生き生きとしてウィットに富み、個性にあふれています。ポストカードセットに採用されている他の女性画家の作品もそうですよ!
P.S. 今日紹介した画家とその作品についてもっと知りたい方は、オランダ黄金時代の輝く星、ユディト・レイステルの物語をこちらでご覧ください。