冬景色 by Caspar David Friedrich - おそらく1811年 - 32.5 × 45 cm 冬景色 by Caspar David Friedrich - おそらく1811年 - 32.5 × 45 cm

冬景色

油彩、カンヴァス • 32.5 × 45 cm

  • Caspar David Friedrich - 5 September 1774 - 7 May 1840 Caspar David Friedrich

    おそらく1811年

一面の雪の中、男性が杖を放り投げて座り、光を放つ受難像へ祈っています。その像は三位一体を象徴するような3本のモミの木に隠れています。霧の深い遠くにはゴシックの大聖堂のおぼろげな外郭が立ち上り、その尖塔は木々の垂直な形と重なります。

この作品はドイツロマン主義の主要画家の一人、カスパー・ダーヴィド・フリードリヒの作。グライフスヴァルトのバルト海沿岸の港に生まれ、コペンハーゲンの美術アカデミーで学んだフリードリヒは、風景画に専念しましたが、単なる自然の描写ではありませんでした。彼が書き残しているように、彼の目標は「空気、水、岩、木々の忠実な描写」ではなく、むしろ「そのような対象物への(己の)魂や感情の反映」でした。時が経つにつれ、フリードリヒは風景画に深い象徴主義を取り込むようになりました。山、海、木々、季節の移ろいや時間の経過で、精神的な意味や内なる心を表現するようになったのです。今日ご紹介している絵は、同じ題名・制作年のもう一作と対とされており、そちらはシュヴェリーンの州立美術館の所蔵。その絵では、杖をついた孤独な人物が、枯れた樫の木々と暗く重苦しい空——荒廃の眺めの中で道に迷っています。対照的にナショナル・ギャラリー所蔵の本作は、苦難を信仰や再生へと変化させ、希望や精神的な復活に向かっていく眺めです。 

P.S. こちらはカスパー・ダーヴィド・フリードリヒの10の絵——ドイツロマン主義の顔です!