栃木県の雪深い山々に囲まれた、塩原の畑下という小さな集落が、吹雪に見舞われています。幼少の一時期を同地で過ごし、その後戦時中の疎開で再び戻ってきた巴水は、この馴染みの土地の厳しさと静かな美をとらえています。激しい降雪が景色のほとんどを隠しながらも、村の窓から溢れるあたたかな光は、吹雪の真っ只中における避難としての優しさとなっています。
巴水は太平洋戦争の混乱の後に風景画の制作を再開し、1957年に亡くなるまで続けました。本作には2つのバージョンがあり、一つは主に冷たい青のトーンで、もう一方は深い黒と紫で描かれています。
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P.P.S. 季節の移ろいをとらえた日本版画はどこか魔法のよう。こちらは日本を描いた最も美しい冬の浮世絵です!
Hasui Kawase