ドレスデンの眺め by Karl Gottfried Traugott Faber - 1824年 - 43 x 33,5 cm ドレスデンの眺め by Karl Gottfried Traugott Faber - 1824年 - 43 x 33,5 cm

ドレスデンの眺め

油彩、カンヴァス • 43 x 33,5 cm
  • Karl Gottfried Traugott Faber - 1786 - 1863 Karl Gottfried Traugott Faber 1824年

今日から新たにドレスデン国立美術館の特集月間がスタート。同館の素晴らしいコレクションで今月の日曜を彩っていきますよ!お楽しみに!  

触れそうなほどはっきりとした精密な視覚構造の窓枠と、ごく小さな建物が連なる街のシルエットとの間に、ドレスデンのエルベ渓谷の空気が、繊細な青から輝くオレンジへとグラデーション状に広がっていきます。実在の構造物である窓とつながっているために、見下ろすような鑑賞者の高い視点からは、この描写はとても非現実的に感じられます。さらに手前の切妻屋根や梢が、物の上に浮いている印象をいっそう強めます。しかし実は、これは財務官ヨハン・クリスティアン・ゴットロープ・アントンが自身の定年後の住まいとして1754年にエルベ川沿いに建てた大屋敷のとある屋根窓からの眺めです。そこはやがて有名な観光地となりました。

カール・ゴットフリート・トラウゴット・ファーバーは、風景画家ヨハン・クリスティアン・クレンゲルの工房で1804年から1814年まで働き、ドレスデンの景色をたくさん描きました。窓というモチーフは、家から眺めたエルベ川を描写したカスパー・ダーヴィド・フリードリヒの絵から影響を受けているように思われます。

皆さん、素晴らしい日曜日を!

P.S. ゴールデン・アワーは一日で最も美しい時間帯です。絵画ではどのように描かれていたのかご覧ください。 

P.P.S. 素晴らしいアートと物語でいっぱいの、DailyArtの2024年版卓上&壁掛けカレンダーをぜひチェックしてください! ただいま25%オフで先行発売中。こちらへどうぞ!