海の上の漁師

この絵はイギリスの偉大な画家J.M.W.ターナーがロイヤル・アカデミーに初めて出展した作品です。月明かりに照らされた情景の描写はオラース・ヴェルネ、フィリップ・ド・ラウザーバーグ、ジョセフ・ライト・オブ・ダービーらの絵画の特徴を受け継いでいます。これらの画家は18世紀、夜の風景を描く流行に火をつけました。ターナーは人の営みを灯りの揺らめく小さなボートで、自然の厳しさを暗雲たちこめる空や広い海、そして背景の荒々しい岩で表現しています。月の光の冷たさは漁師のランタンが放つ温かな輝きとは対照的です。左側に描かれているギザギザの影はワイト島の針山と呼ばれている危険な岩山です。

追記:おなじみの画家達による月の光の美しい絵はここでご覧下さい。

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