Henri Rousseau
今日はバージニア美術館コレクションの特集から。誰もが愛するルソーは想像力豊か。ルソーは本物のジャングルに行ったことはなく、せいぜいパリの動物園どまりでした。
ここに描かれた風景は、独学で絵を学び、「ドゥアニエ（税官吏）・ルソー」の通称で知られた画家の想像の産物です。遠近法や形状、縮尺に関する旧来の規範を飛び越えて、ルソーが創造した夢のような情景では、想像力が構図を支配しています。彼はフランスの外に出ることはありませんでしたが、パリの植物園や動物園で異国の動植物を研究しました。ルソーが描いたネイティブ・アメリカンの姿は、フランスを巡業したバッファロー・ビルズ・ワイルド・ウェスト・ショーや、メロン・コレクション所蔵のジョージ・カトリンの絵画によって流布したアメリカ西部のロマンチックなイメージがもとになっています。
P.S. 見るたびに私を感嘆させるルソーのジャングル。詳しくはこちらをご覧ください！