今日は日曜日!
今日から美術史美術館コレクションの新しい特集月間が始まります。まずは神々の宴から!
2人のサテュロスが酒に酔ったワインの神バッカスを荷馬車に載せて運び、3人目の人物はバッカスの口にブドウの汁を滴らせています。一行はバッカスの行列。画面右では、女性が控えめな様子でこちらを見つめています。古代ローマ風の衣装を軽やかに身にまとい、左胸をはだけた女性。ツタの葉を絡ませた杖を手にしていることから、バッカンテ(バッカスの信奉者)あるいはバッカスの愛人アリアドネだとわかります。実はこの女性は画家の自画像。この絵の主題からすると、これは極めて異例なこと。女性画家がこのような場面に自身を描き込むことには、勇気と皮肉が込められています。