瞬間を捉える by Joaquín Sorolla - 1906年 - 15.25 x 21.25 インチ 瞬間を捉える by Joaquín Sorolla - 1906年 - 15.25 x 21.25 インチ

瞬間を捉える

油彩、カンヴァス • 15.25 x 21.25 インチ
  • Joaquín Sorolla - February 27, 1863 - August 10, 1923 Joaquín Sorolla 1906年

今日から12月11日までの毎週日曜日は、マドリードにあるソローリャ美術館のご協力により、偉大なスペインの画家ホアキン・ソローリャが生み出した名画をご紹介します。お楽しみあれ!

1906年夏、ソローリャ一家が幾度となく夏を過ごしたビアリッツで描かれたこの絵。ソローリャは、娘マリアがスナップ写真を取る準備をしているところを描いています。このカメラはおそらくコダック社製の「フォールディング・ポケット No.0」であり、当時出回っている中では最小の携帯用モデルで、1902年に贅沢品として売り出されたものです。ソローリャ一家はこのカメラで家族の瞬間をたくさん捉えましたし、この絵において画家は、カメラを持った娘マリアを永遠のものとしており、それはまるで写真と絵画の間で弁証法的なやり取りがなされているかのようです。この絵画の題名《瞬間を捉える》は、写真のような品質と、ソローリャがこの絵に用いた、ほぼスケッチのような素早い技法の両方を反映していると同時に、繊細な色遣いも相まって、フランス印象派からの影響を感じさせます。ソローリャはパリ在住の印象派たちと連絡を取り合っており、そのパリで開催された初めての単独展覧会では、ちょうど批評家たちから非常に良い評価をもってして受け入れられたところでした。