フランシスと妖精たち by Elsie Wright and Frances Griffiths - 1917年7月 フランシスと妖精たち by Elsie Wright and Frances Griffiths - 1917年7月

フランシスと妖精たち

写真 •
  • Elsie Wright and Frances Griffiths - 1901/1907 - 1988/1986 Elsie Wright and Frances Griffiths 1917年7月

雑誌からファッションモデルを切り抜いて、羽根を描き、ハットピンで花の間に置いてみたらどうでしょうか。結局のところ、庭の奥に妖精がいることほど素敵なことはないでしょう?これは、エルシー・ライト(16歳)とフランシス・グリフィス(9歳)が、1917年に撮った写真です。エルシーの父親が持っていた四つ切カメラを使って2枚の写真を撮ったのですが、それがあまりにリアルで、魔法の生き物の存在を証明する決定的な証拠になったと称賛されるほどでした!

1920年にはさらに3枚の写真が作られ、一般公開されました。その反応は様々で、エルシーの父親は決して納得することはありませんでした。またオーストラリアの新聞は「この妖精の写真を説明するために必要なのは、オカルトな現象についての知識ではなく、子どもに関する知識だ。」と書いています。一方、シャーロック・ホームズの作者として知られるコナン・ドイル卿は、「心霊現象の目に見える証拠」であると考え、この見解を『ストランド』誌で発表したこともあったそうです。

1980年代、彼女たちはこれらの写真の、少なくとも最初の4枚はフェイクであることを告白しました(5枚目については認めませんでしたが)。それまでは、反響が雪だるま式に大きくなってしまっても、恥ずかしくて自分たちの嘘を認めることができなかったといいます。コティングリー妖精事件は、国際的なセンセーションを巻き起こしましたが、実際は2人のクリエイティブな女の子たちの想像力が生んだいたずらだったのです。個人的には、ベストショットを撮るために妖精をあれこれ配置している彼女たちの笑い声が聞こえてきそうです(´∀`*)