果物籠のある静物 by Unknown Artist - 1830年–1850年 - 50.2 x 42.2 cm 果物籠のある静物 by Unknown Artist - 1830年–1850年 - 50.2 x 42.2 cm

果物籠のある静物

油彩 キャンバス • 50.2 x 42.2 cm
  • Unknown Artist Unknown Artist 1830年–1850年

今日は、多くが謎に包まれたままの作品をご紹介します。無名の画家によって描かれたこの作品は、シンシナティ美術館で開かれている「分かち合う遺産 アメリカ民俗芸術展」で展示されているものの一つです。この展覧会は1800年から1925年にかけて制作されたアメリカの民俗芸術を展望する美術展です。

ところで、民俗芸術とはいったい何なのでしょうか?独学、あるいはほとんど教育を受けていない作者による作品、と定義する人もいます。いわゆる芸術作品と比べると、民俗芸術は元来実用的で、一般的な美的感覚に照らし合わせるとやや装飾過剰です。デザインは純粋で、比率や構成の定まったルールもありません。

民俗芸術は文明化に向かう過程の記録になり得ますが、現代化、工業化、また外界の影響を受けてあっという間に消失してしまう傾向にあるため、非常に固有性の高い文化ということになります。地理的にも、時期的にも広範かつ多様に広がっているため、民俗芸術とは何なのか、いくつかのパターンはあるものの一概に述べるのは困難です。

皆さん、お気に召していただけましたか?