コンウィ城 by Richard Wilson - 18世紀 - 88 x 107 cm コンウィ城 by Richard Wilson - 18世紀 - 88 x 107 cm

コンウィ城

油彩 キャンバス • 88 x 107 cm
  • Richard Wilson - 1 August 1714 - 15 May 1782 Richard Wilson 18世紀

リチャード・ウィルソン (1713年または1714年から1782年) は18世紀に活躍したウェールズの最も重要な風景画家の一人です。当初ロンドンで肖像画を学びましたが、数年イタリアで過ごした後風景画への自信を深めるようになり、英国に戻ってからも風景画の道を追求し続け、 英国の風景を大胆かつドラマティックなイタリア風の手法で描き出しました。彼はコンスタブルやターナーに影響を与えたことでも知られています。また、王立芸術院の創設に携わったメンバーでもあります。彼は貧しさの中で非業の死を遂げました。

この絵は特に私が大好きな絵です。子どもの頃ここで多くの時を過ごしたからです。細部までは表現されていませんが、この城の全体的な印象はどっしりして温かみがあり、見る者は中世の魅力的な騎士道の世界にすぐに引き込まれてしまいます。同心円状にデザインされたこの城は、13世紀後半(1283年から1289年の間)にエドワード1世がウェールズを征服したときに彼によって造られました。 幾多の困難や戦闘をくぐり抜け、身を切るようなウェールズの冬を何世紀もの間忍んできた建物です。もちろん現在では観光名所となっていますが、この絵の中では見物人を寄せ付けない廃墟のように描かれています。石の胸壁は陽光を受け、ウェールズ北部の非常に美しい風景の中に誇らしげな佇まいを見せています。

Cymru am byth(ウェールズよ、永遠なれ)! 

- サラ