手なずける by Marian Wawrzeniecki - 1910年 - 94 cm x 69 cm 手なずける by Marian Wawrzeniecki - 1910年 - 94 cm x 69 cm

手なずける

油彩/カンヴァス • 94 cm x 69 cm
  • Marian Wawrzeniecki - 5 December 1863 - 22 November 1943 Marian Wawrzeniecki 1910年

マリアン・ワウルゼニエツキは、20世紀ポーランドの一風変わった画家。専門は古代スラヴ文化とその源流の研究で、ポーランドにおけるスラヴ異教復興運動の先駆者の一人とされています。彼はキリスト教以前の象徴的存在に関心を向け、作品に署名する際などにそれを用いました。

その作品にはスラヴ文化への言及が見られ、彼なりの視点での解釈が表現されています。”スヴェトヴィト”(訳注:スラヴの豊穣と戦いの神)や”スヴァローグ”(訳注:スラヴ神話における太陽神)の彫像のような異教崇拝のシンボルと並んで作品に溢れているのは、生々しいエロチシズムの含意。

『手なずける』では、古代の衣装を着た女性が巨大な蛇を手なずけています。異教の神々の像で装飾されたフェンスに巻きつく大蛇。捕食者の恐ろしいイメージと、笑いを誘う装飾のコントラストが印象的なこの作品は様々に解釈できます。主題は、聖ゲオルギオスと王女とドラゴンの伝説に由来しますが、本能や自然の力、あるいは悪に対する人間の勝利と解釈することもできます。

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