メシュトロビチは、2つの世界大戦の間に新古典派の影響を受けながら地中海の気風に触発されて、白い石や大理石でできた女性像を数多く制作しました。今日、その時期の彼の作品は、全作品の中でも最も重要だと考えられています。
その一つが、今日ご紹介する作品「熟考」-簡潔に、内面へと向かっていく様を具象化しながら女性の体の繊細な造形を表した彫刻作品-です。女性の顔つきには、彫刻家の二番目の妻、オルガ・メシュトロビチに似た要素があります。
この彫刻は、スプリットのザグレブにあるイヴァン・メシュトロビチ美術館の収蔵品のひとつです。現在は、ポーランドのクラクフにある国際文化展示センターに展示されています(2017年11月5日まで)。