オフィーリア by Alexandre Cabanel - 1883​年 オフィーリア by Alexandre Cabanel - 1883​年

オフィーリア

油彩 キャンバス •
  • Alexandre Cabanel - September 28, 1823 - January 23, 1889 Alexandre Cabanel 1883​年

オフィーリアはシェークスピアの書いた『ハムレット』の登場人物です。デンマークの高貴な女性でポローニアスの娘、レアティーズの妹、そしてハムレットのお妃候補です。ハムレットによって殺された父を思って苦悩し傷心したオフィーリアは発狂し、花の歌を口ずさみながら小川のほとりの柳の木に登ります。と、柳の小枝が折れてしまい、彼女は小川に落ちて溺れ死んでしまいます。

カバネルはオフィーリアが、折れた柳の枝から滑り落ちる様子をとても優美に描いています。彼女は水に落ちてしまったというのに取り乱した様子もありません。カバネルはオフィーリアを中世の王女のように描いています。ブロンドの髪が美しい彼女が持っていた花はすでに小川に散っています。

カバネルは歴史、古典、そして宗教をテーマとした作品をオーソドックスな形式で描きました。また肖像画家としても有名です。サルバト百科事典によりますと、カバネルは「アール・ポンピエ」(格式高いアカデミック絵画) を代表する画家で、ナポレオン3世のお気に入りでした。カバネルはベルエポック期のフランス絵画形成に誰よりも大きな役割を果たしました。彼はブグローらとともにモネを含む印象派画家たちのサロンへの出展を拒み、1863年の「落選展」のきっかけを作りましたが、最終的には印象派と近代絵画を受け入れました。 1865年、1867年、1878年にはサロンで最高名誉賞を受賞しています。

- クリントン

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