ヒイラギ

メアリー・ディレイニーはイギリスの画家、書簡集作家、文学愛好家。植物のドローイングと刺繍、生き生きとした文章の書簡で知られています。自身が「ペーパー・モザイクス」と呼んだ切紙細工あるいはデコパージュの手法を考案し、視力が低下していく71歳から88歳までの間に、985点に及ぶ植物標本の精巧なイラストレーションを制作しました。植物標本を目の前に置き、花びらや雄しべ、へた、葉、葉脈、茎などを表現するために色紙を細かく切り、陰影をつけるために明度の異なる紙を用いて、黒い背景の上にそれらを重ねていったのです。１つの小片の上に別の小片を載せ、時にはそれらを何層にも積み重ねて出来上がった作品は、何百という紙片で形作られた一本の植物の姿でした。

メアリーはある時期から広く名が知られ、支援者から標本用の花が送られるようになります。ウィンザーの小さな家と年間300ポンドの恩給を与えたのは国王ジョージ３世とシャーロット王妃。王妃と親しくなったディレイニーは、宮廷の側近として欠かせない存在になり、子供たちに植物のことや裁縫を教えたのです。 

クリスマスの準備はできてますか？私はまだやることがたくさんありますが、今日の美しいヒイラギは希望を与えてくれます。

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P.S. 優れた植物画家であり彫刻家でもあったバーバラ・レジーナ・ディーツシュの素晴らしい作品をご覧ください。