一眠り by Walter Henry Williams - 1952年 一眠り by Walter Henry Williams - 1952年

一眠り

油彩、キャンバス •
  • Walter Henry Williams - August 11, 1920 - 1998 Walter Henry Williams 1952年

本日の絵画を紹介するにあたりご協力いただいたボルチモア美術館では、2018年8月1日まで「Imagining Home」展を開催中です。これは、ボルチモア美術館に新設された、パトリシア&マーク・ジョセフ教育センタ0 (Patricia and Mark Joseph Education Center) のオープン記念として開催されるものです。ボルチモア美術館のコレクションの中から30以上の作品が集い、家に関する世界共通のテーマを探ります。お楽しみあれ! :)

街の通りを下に眺めながら、非常階段の赤い手すりに身をもたせ掛けて、少女はうたたねをしています。ウォルター・ウィリアムズは、少女が来ている淡いピンクのドレスがなす曲線と、硬い鉄格子や、道向いの似たような非常階段を映している窓の直線を対照的に描いています。屋根の上の給水塔は、靄がかかった硫黄色の空に輪郭を浮かび上がらせており、天窓が下の方の屋根を貫いています。非常階段は19世紀半ばにニューヨーク市に導入され、瞬く間に火災時の非常口以上の存在になりました。屋外での食事や睡眠、ガーデニングなどあらゆる用途で用いられることで、「空中の玄関」とでも言えるかのように、家の空間を周囲の街へと開け広げていたのです。

ボルチモア美術館所蔵のもう一つの美しい絵画、フェリックス・ヴァロットン《嘘》についての記事を読みたい方はDailyArtDaily.comへ。