自画像 (カミーユ・ピサロ) by Camille Pissarro - 1890-1891年 - 36 x 25.5 cm 自画像 (カミーユ・ピサロ) by Camille Pissarro - 1890-1891年 - 36 x 25.5 cm

自画像 (カミーユ・ピサロ)

エッチング、2/2ステート • 36 x 25.5 cm
  • Camille Pissarro - 10 July 1830 - 13 November 1903 Camille Pissarro 1890-1891年

最近、ファン・ゴッホ美術館はカミーユ・ピサロ(1830–1903年)の版画91点を購入しました。同美術館の所蔵となった作品は、サミュエル・ジョセフォウィッツが、その専門知識と長年にわたる情熱と忍耐をもって収集したコレクションで、ピサロの版画の作品群を包括的に概観することができます。 

カミーユ・ピサロは印象派を代表する版画家で、生涯で200点に及ぶエッチングとリトグラフを制作した多作家でした。91点の版画コレクションには、人気が高いこの肖像画をはじめ、多くの優れた作品があり、ピサロの実験的試みが見て取れます。これは、ピサロ晩年のエッチングによる唯一の自画像です。画家が遺した言葉によれば、この作品は友人たちのために制作されたものです。鑑賞者をじっと見つめる視線が親密さを感じさせるこの自画像は、ピサロ60歳の時の作品。レンブラント晩年の自画像を思い起させる本作は、ピサロの最も人気が高い版画となりました。

2019年3月1日から5月26日までの期間、購入作品の内の42点が、同美術館展示棟の版画室特別コーナーに展示されます。

P.S. 1890年7月、ゴッホは、最も有名な作品の一つ『カラスのいる麦畑』を描きました。この作品もファン・ゴッホ美術館で観ることができます。詳しくはこちら