月曜日です!
1856年、ロードアイランド州の裕福な製粉工場主の17歳の娘、アデリーン・ハリスは、驚くべきキルト・プロジェクトを始めます。それは、ダイアモンド型の白いシルクの小片を、彼女が敬意を抱き、特に大きな影響力があると考えた世界中のセレブたちに送るというグローバルな企てでした。シルクを受け取った人たちに彼女が望んだことはいたってシンプル。そこにサインをして送り返してください、というものでした。
サインを記したシルクが戻ってくるにつれて、サインのコレクションが膨大になるアデリーン。その中には、8人のアメリカ人経営者、科学・宗教・教育界の重鎮、南北戦争の英雄、チャールズ・ディケンズやラルフ・ワルド・エマーソンなどの有名作家、著名な芸術家など多種多様な人物のサインが含まれていました。
細心の注意を払って丹念に作られた「タンブリング・ブロック」模様のキルトは、歴史的価値のあるサインを今日に伝えています。それは、19世紀半ばに生きた教養ある若い女性の視点と、彼女が自分の世界をどう捉えていたかを生き生きと垣間見せてくれるのです。
素敵ですよね。19世紀半ばに作られた抽象的なパターンには、驚きを禁じえません。抽象芸術がお好きな方は、デイリーアートのキュビズム101オンライン・コースをチェックしてみてください。
P.S. ハリエット・パワーズも功成り名を遂げたアメリカのキルト作家。奴隷として生まれ、その後解放された彼女は、スピリチュアリズムにあふれた傑作を遺しました。テキスタイル・アートについてもっと知りたい方は、以下のコラムもご覧ください!