西太后 by Katharine Carl - 1903年 - 297.2 × 173.4 cm 西太后 by Katharine Carl - 1903年 - 297.2 × 173.4 cm

西太后

油彩、キャンバス・木枠 • 297.2 × 173.4 cm
  • Katharine Carl - February 12, 1865 - December 7, 1938 Katharine Carl 1903年

キャサリン・オーガスタ・カールは、アメリカの肖像画家で著作家です。アメリカやヨーロッパ、アジアの有名人や貴族の肖像画を制作しました。彼女は1903年、セントルイス万博への西太后の肖像画を制作するため、9ヶ月間中国で過ごしました。アメリカへ戻るとき、彼女はその時の経験をつづった「With the Empress Dowager(西太后とともに)」という本を出版しました。

今日のこの絵はもちろん、皇后の肖像画です。カールは合計9ヶ月を中国で過ごし、西太后の肖像画を4枚描きました。中国王朝最後の数日を宮廷で暮らした唯一の西洋人として、当時の記録をのちに残しています。彼女は、紫禁城についての情報を外に漏らさないという条項のもとに過ごしていました。

この絵の制作について、彼女は次のように書いています。「細部に至るまですべて、何百年も古い画法で描くように指示されました。些細な場所にも影や奥行きは許されず、すべて光の当たった状態で描かなければならず、陰影や絵画的効果は出せませんでした。皇后の並外れた魅力あふれる人間性を、平凡なものに描かなければいけないのだと気づいたとき、この仕事を始めた際に持っていた情熱はもはやなくなっていました。避けられない運命を前に、幾度となく心が叫び、反抗心が湧き上がりました。」

ワシントンDCの で2019年6月23日まで開催中の「Empresses of China’s Forbidden City, 1644–1912(中国紫禁城の皇后、1644-1912)」展では、実際にこの素晴らしい肖像画を鑑賞できます!  : )

 P.S. ここで四大修道僧画家の一人、中国のクン・カンに会えますよ。