休息をとる馬乗りたちのいる沿岸の風景 by Jan Asselijn - 1652年頃 - 71 x 96 cm 休息をとる馬乗りたちのいる沿岸の風景 by Jan Asselijn - 1652年頃 - 71 x 96 cm

休息をとる馬乗りたちのいる沿岸の風景

油彩、キャンバス • 71 x 96 cm
  • Jan Asselijn - c.1610 - October 1, 1652 Jan Asselijn 1652年頃

オランダの風景画の巨匠のうちの一人がヤン・アセリンです。アセリンの作品は今日の芸術愛好家にとってはあまり馴染みがないかもしれませんが、それというのもその作品が、オランダ風景画の枠には収まらないからなのです。反対にアセリンの絵画はほんの少しの例外を除いて、当時のオランダの土地柄とは時間も場所も異なっていながらもアセリンの記憶の中のイメージとしてある、光、温もり、南の国といった様々なものをテーマとしています。これらの絵画は、アセリンがオランダに帰り、アムステルダムで早逝するまでの間に描かれました。

《休息をとる馬乗りたちのいる沿岸の風景》は澄んだ光と広大な空が大部分を占めています。近景と遠景、休息をとりながら次はどちらの方向に行くかを言い合っている、ストーリー性がありコミカルに描かれた馬乗りたちの姿と、湾の向こうの遠い山の柔らかな形のコントラストが、絵に奥行きを生み出しています。こうした構図の技術は、この風景の消失点が最も光の強いところでもあり、またその部分が葦のシルエットによって前景で仕切られてしまっているところから生み出されました。 

本日のこの美しい絵画は、ウィーン美術アカデミーのご協力のもと提供いたします。<3

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