花嫁衣裳 by Unknown Artist - 1800年代後半 - 114.3 x 174 cm 花嫁衣裳 by Unknown Artist - 1800年代後半 - 114.3 x 174 cm

花嫁衣裳

サテン織りシルク;シルク刺繍;襟と袖に紙の縁取り • 114.3 x 174 cm
  • Unknown Artist Unknown Artist 1800年代後半

この花嫁衣裳には、色とりどりの絹糸で様々な幸せの象徴が精巧に刺繍されています。 蝶は夫婦円満、鳳凰は子孫繁栄、蓮の花と白い鶴は長寿を表しています。しかし、この花嫁衣裳は、贅沢な暮しの証という訳ではありません。それどころか、直しや縁取り、継ぎはぎの痕跡の数々は、質素倹約と慎み深さといった新しい儒教的美学を重んじる李氏朝鮮時代の女性の姿勢を反映しています。 

たくさんの補修と継ぎはぎは、この衣裳が何世代にもわたって受け継がれてきた大切な共有資産であることを物語っています。厚紙でできた襟と袖だけが新しいものに取り換えられ、衣裳そのものは何十年にもわたって再利用されてきたのです。 

今日の作品は、クリーブランド美術館の協力で紹介しました。