婚礼

この作品は、ルソーが引き受けた中で最も大がかりなものの一つで、大きなサイズの集団肖像画です。それぞれの顔は個性が出され、種類を細かく描き分けられた木々の前に配置されています。

これはルソーの最も有名な作品の一つで、1905年のアンデパンダン展に出品されました。花嫁の右後ろに描かれている画家自身を除き、人物たちが誰なのかはわかりません。いくぶん静的な構成から、おそらく写真を元にして描かれたものだと思われます。画家は、奥行き感を出すための描写や、空間上の説得力を持たせる人物の配置に、確かな難しさを感じたでしょう―「宙を舞う」花嫁は決まり悪そうに位置し、祖父もまた、切り株に「着席」しています―人物は重なったモチーフとして、型どおりの背景に現れています。それでもこの間の悪さは、絵の魅力を損なってはいません。

X線検査によって、大きな修正がいくつか明らかになりました。もとは、右側の祖母のドレスは、犬に届くくらい長く、花嫁のベールは、すでに完成された人物の上に重ねて描かれました。

今日この絵を紹介したのは、私の友達の結婚記念日だからです― DżastaとLeszek、素敵な一日を！ ;)

P.S. アンリ・ルソーは、一度もフランスを出なかったにも関わらず、たくさんのエキゾチックな風景を描きました。びっくりするような架空のジャングルと砂漠はこちら <3