Kees Van Dongen
この絵はアムステルダム市立美術館で開催中の展覧会『シャガール、ピカソ、モジリアーニ・・・パリの移民画家展』で展示されています。この絵はアムステルダム市立美術館の豪華な収蔵品の一つです。ここには50人以上の画家、写真家、グラフィックデザイナーの作品が所蔵されています。今回の展覧会は2月2日までです。お見逃しなく！
若きピカソとオランダのキース・ヴァン・ドンゲンは1900年頃フランスにやって来ました。しかし言葉の壁は厚く、文化的にも隔たりがあったため彼らはそこではよそ者でした。ほかの多くの画家達同様、ピカソとヴァン・ドンゲンはモンマルトルにアトリエを持ちます。そこで彼らは自分の周りで見た、貧しい人々や娼婦、自分たちと同じように流れ者の大道芸人などを描きました。 さらに彼らはパリに溢れる芸術にも親しみました。彼らはスイスの画家スタンランやドガから刺激を受けました。
多くの画家達の中で抜きん出るためには思い切りが必要でした。ピカソとヴァン・ドンゲンはただちに急進的なモダニズムを選択し、彼らの色や素材の実験や従来とは異なる視点はモダニズムで大きな役割を果たします。 1907年まではフォービズム（野獣派）が最も革新的と言われていましたが、ピカソのキュービズムはさらに革命的でした。ヴァン・ドンゲンの道化師の肖像画は野獣派の作風で描かれていて、パスキンのものは野獣派の色使いです。
野獣派の芸術家は世界中から集まっていました。彼らは芸術は芸術家個人の過ごす時間を最もよく映し出すと考えていました。そして個性的な芸術家集団はパリで世界的なモダニズムを完成したのです。さらに、このモダニズムは画家達が野心的な画商や有力な批評家、そして時代の空気に敏感な富裕な国際的コレクターと接触することを可能にしました。
P.S.ウッディ・アレン監督の『ミッドナイト・イン・パリ』でパリのアートの世界をのぞくことができます。 この話題作の中でどの画家が登場するか、誰がその役を演じているかチェックしてみましょう。こちらをクリック！