Unknown Artist
クレイジー・キルトは1880年代半ばには人々の間で大人気となり、流行に敏感なメーカー各社はアップリケもセットにした制作キットを販売していました。多くのクレイジー・キルトに不思議な統一感があるのは、市販のキットで作られたからですが、一方で作り手次第で二つとない作品にもなるのです。今日紹介する表布（キルト・トップ）のブロック一つ一つのデザインは風変りで、本物の端切れが使われているかのようです。猫をはじめとする、刺繍で作られたモチーフはおそらく出来合いのものですが、全体のオリジナリティが、この作品を、今日に至るまで数多く遺されているありきたりのクレイジー・キルトの中でも際立ったものにしています。
私はこの作品が大好きです！本当にクレイジーな絵柄です。是非、全画面表示でご覧ください。キルトの魅力に気づいたら（気づくべきです！）、黒人の民芸アーティスト、ハリエット・パワーズの作品に隠された秘話をこちらからご覧ください。そして、アーミッシュ・キルトと現代アートの不思議な類似についてはこちら。
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