女浪 by Katsushika Hokusai - 1845年 - 118 × 118.5 cm 女浪 by Katsushika Hokusai - 1845年 - 118 × 118.5 cm

女浪

天井板絵 • 118 × 118.5 cm
  • Katsushika Hokusai - 1760 - May 10, 1849 Katsushika Hokusai 1845年

葛飾北斎の『神奈川沖浪裏』は絵画史上最も人気の高い作品の一つ。しかし、波を描いたもう一つの作品『女浪』の存在はあまり知られていません。今日はそれを紹介しましょう!

『女浪』が描いているのもまた、渦巻き、そそり立つ波。北斎が変化する波の姿に魅せられていたのは明らかで、波を描いた作品が幾つか遺されています。写真で撮ったかのように、小さな渦の一つ一つまでを描き込むことで、北斎はダイナミックな波のイメージを捉えようとしました。

北斎は、『女浪』と対になる天井板絵『男浪』を描いています。2つの絵を比較すると、『女浪』はより穏やかで包み込むような印象がある一方で、『男浪』はエネルギーにあふれ、挑むような動きが見て取れます。

P.S. 北斎の『神奈川沖浪裏』についてもっと知りたい方はこちら。(デイリーアートのオンライン・ストアに複製画もありますよ)