怠惰

私たちが、アムステルダムにあるゴッホ美術館のファンであることはご存知ですよね？同館では現在、ゴッホ以外の作品も展示している『コレクションの今』展を開催中（一部はオンラインでも公開中）。この美術館では、他の画家の作品も数多く所蔵しています。今日は、アムステルダム在住のイラストレータ、画家のフロア・ヴァン・ヘト・ネダーレンドのイラストを紹介します。このイラストは、昨日紹介したフェリックス・ヴァロットンの傑作『怠惰』をモチーフにしています。以下は、作品に関する作者のコメント。

「フェリックス・ヴァロットンのこの版画で私が興味を抱いたのは、そのイラスト的なスタイルと、黒を大量に使っていること。コミック・ブックを思い起こさせます。横たわる女性と、彼女にじゃれる猫が、わずか数本のシンプルな線で白く描かれ、ほぼ真っ黒の背景とコントラストをなしています。私のイラストでも、数本の白い線で部屋と椅子、LPレコードを描き、黒を多く残しました。怠惰な女性の気を引こうとまとわりつく猫の代わりに、怠惰な主人をとがめるように見つめる小さな犬を描きました。」

P.S. 私たちが大好きなフェルナンド・ボテーロによる、古典的傑作のリメイクはこちら。