ジョバンナ・ガルツォーニは、静物画と細密画を専門としたイタリア・バロック期の画家。17世紀で最も優れた植物画家の一人でもありました。16歳の時に初めて(薬剤師から)注文を受けて描いたのは植物標本集でした。完成の域に達した静物画の技法を駆使して羊皮紙にグアッシュで描かれた今日の作品は、鮮やかな色遣いが特徴的で、微妙な質感や形状を表現しています。ガルツォーニは装飾性に対する優れた感性を発揮して慎重に構図を決め、エキゾチックな要素も取り入れながら自然の動植物を美しく配置しました。それは、画家のパトロンだったメディチ家の富と園芸に関する技量を暗示しています。
素敵ですよね。
ジョヴァンナ・ガルツォーニは、女性画家ポストカード50枚セットの内の1点に選ばれています。きっと気に入っていただけると思いますよ。
P.S. バロック期には想像以上に女性の画家がいました。ティントレットの娘、才能豊かなマリエッタ・ロブスティもその一人です。