花鳥図 by Zhu Kerou - 1127~1279年 花鳥図 by Zhu Kerou - 1127~1279年

花鳥図

絹に彩色 •
  • Zhu Kerou - 12th century - 12th century Zhu Kerou 1127~1279年

朱克柔は生没年不詳、字は剛、現在の上海松江区の出身です。幼少期に絹織りのタペストリー制作を学び、様々な色の糸の組合せ方や縫製の経験を積んだ彼女は、南宋期(1127~1279年)のタペストリー作家として知られるようになりました。

薄茶色の地を背景に編み込まれているのは、満開の花やつぼみのある牡丹の枝。枝にとまったカササギが、葉の先端の小さな虫を見つけてじっと見つめています。鳥は今にも飛び立って、虫に襲いかかりそうな様子。美しくも緊迫した自然界の一場面が、熟達した精巧な縫製の技で堅く編み込まれたタペストリーに表現されています。滑らかなより糸は、ボリューム感を強調し、モチーフに光沢を与えています。

美しいですね。これが、12~13世紀の女性作家の作品というのは驚きです!

P.S. 花には秘密のメッセージが隠されているのをご存知ですか?花言葉についてはこちらをご覧ください。