ヴェスヴィオ山の噴火 by Pierre-Jacques Volaire - 1777年 - 134.9 x 226.1 cm ヴェスヴィオ山の噴火 by Pierre-Jacques Volaire - 1777年 - 134.9 x 226.1 cm

ヴェスヴィオ山の噴火

油彩/カンヴァス • 134.9 x 226.1 cm
  • Pierre-Jacques Volaire - 1729 - 1790s Pierre-Jacques Volaire 1777年

今日は日曜日。ノースカロライナ美術館の特集月間が続きます!

「この驚くべき山は、見る場所からの距離によって、崇高で美しい様々な姿を見せてくれる。それは、じっくり観察ができるほどには近く、しかも不安を感じさせない程度には離れている距離だ。私の住まいから、大いなる悲しみを湛えた虚ろなため息がはっきりと聞こえるような静かな夜に、うなるような音に耳を澄ます時、湧き上がる驚異の念にまさるものはない。」

1786年に、ヴェスヴィオ山に関するこの一節を記したのは、ナポリを目指してグランド・ツアーに出かけた数多くの旅行者の一人、ヘスター・スレール。18世紀、英国の裕福な子弟の間で流行したグランド・ツアーは、ヨーロッパを長期にわたって巡り、古代ギリシア・ローマの遺跡や、風光明媚な景観、優れた芸術作品を見て回る旅で、紳士になるための教育の総仕上げでした。 

ポンペオ・バトーニ、カナレット、そしてフランスのナイト爵ボレールは、英国からイタリアにやってきた旅行者向けに旅の土産になる絵を描いて、画家としてのキャリアを積みました。ヴェスヴィオ山は18世紀を通して周期的に噴火を繰り返し、ボレールは、ヨーロッパの魅力ある自然の中でも、この山の絵を30点以上描いています。月明かりに映える冷たく、穏やかな水面。激しい爆発と灼熱の恐怖と隣り合わせの炎。画家は自然の景観の対比を表現しました。噴火による破壊からナポリを守る守護聖人、聖ヤヌアリウスにちなんだイメージが橋に沿って見られます。守護聖人の彫像、聖人の肖像を持って山の方へ逃げる町民、そして石でできた桟橋に貼りつけた聖人の絵の前で祈る人々。これらが左から右に向かって描き込まれています。

P.S. 噴火は壮大なドラマ。カンヴァスに描かれた噴火を見る分には安全です。美しい噴火を描いた作品のいくつかをこちらからご覧ください。

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