今日の作品は有名な絵ではないので、あまり情報がありません。クリスマスツリーの周りに集まって熱心に歌い、祈る子供たち。クリスマスを迎える家庭の温かい情景が描かれています。
ところで、私たちが今、クリスマスツリーを楽しんでいるのはドイツ人のおかげだということをご存知でしたか?16世紀ドイツの敬虔なクリスチャンが、飾りつけた樹々を家の中に持ち込んだのがクリスマスツリーの伝統の始まりなのです。
レオポルド・カール・ヴァルター・グラフ・フォン・カルクロイトは、肖像画と風景画で知られるドイツの画家。その非凡な表現力が際立つ肖像画も制作していますが、沿岸部の漁民や田園の農民の単調な生活を、厳格なリアリズムで描写することに力を注ぎました。色遣いには面白味はなく、陰鬱な感さえありますが、その技法は印象派の影響を強く受けており、分離派の創設者の一人でもありました。
素敵なクリスマスイヴをお過ごしください!
P.S. クリスマスツリーと言えば、論争の的になったヴェネツィアのクリスマスツリーの物語をこちらでご一読ください!