ヴァニタス by Maria van Oosterwijck - 1668年 - 73 × 88.5 cm ヴァニタス by Maria van Oosterwijck - 1668年 - 73 × 88.5 cm

ヴァニタス

油彩、カンヴァス • 73 × 88.5 cm
  • Maria van Oosterwijck - 1630 - 1693 Maria van Oosterwijck 1668年

マリア・ファン・オーステルウィックはオランダ黄金時代の画家で、緻密に描き込まれた贅沢な花や、輝く光にあふれた静物の絵を専門としていました。彼女はよく背景を暗く描きましたが、それによって前景がより鮮やかに見えます。ファン・オーステルウィックの作だと同定される現存作品はごくわずか。彼女の絵の多くは小さなサイズでした。それは当時の画家によくあったことで、大きなサイズの絵は、教会や州などお金のある顧客にしか売れる機会がなかったからです。

生きとし生けるものの儚さが、シンボルや文学からの引用を使って描かれています。骸骨と砂時計のそばに横たわる本にはこう書かれています。“計算——我々は死へと生き、生へと死んでいく”。死への対峙と、永遠の命への切望とのバランスにある、人間の生涯に触れています。隣にある瓶には、自画像を含めた画家の作業場全体が映り込んでいます。マリア・ファン・オーステルウィックはヤン・ダヴィス・デ・ヘームの弟子で、ヨーロッパ中でよく知られた統治者達のもとで働きました。

今日の作品は、ウィーンの美術史美術館のご協力で紹介しました。

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P.S. こちらではマリア・ファン・オーステルウィックをはじめ、その他のオランダ黄金時代の女性画家についてさらに学べます!