自画像 by フィンセント・ ファン・ゴッホ - 1887年夏 - 19.0 cm x 14.1 cm 自画像 by フィンセント・ ファン・ゴッホ - 1887年夏 - 19.0 cm x 14.1 cm

自画像

油彩、厚紙 • 19.0 cm x 14.1 cm
  • フィンセント・ ファン・ゴッホ - 1853年3月30日 - 1890年7月29日 フィンセント・ ファン・ゴッホ 1887年夏

今日は、ファン・ゴッホ美術館所蔵のゴッホの自画像と過ごす三度目の日曜日です。今日の作品を気に入ってくださいますように:)

「人はこう言う――僕もそう考えるつもりではあるんだけど――自分を知ることは難しい、と。でも、自分を描くことだって簡単なことじゃない」ファン・ゴッホは、弟テオにこのように書き送ったことがあります。この自画像では、ファン・ゴッホは自分のことを、エレガントなスーツとフェルトの帽子をかぶった立派なブルジョワとして描いています。この小さな絵画はパステルグレーの影がつけられていますが、ファン・ゴッホにしては珍しい色遣いで、この色は瞳にも使われています。実際のファン・ゴッホの目は、緑色でした。眩い赤の髭が、灰色のトーンに対して強く浮かび上がっています。ファン・ゴッホは、これと対応する弟テオの肖像画も描いています。両作品とも、珍しく小さな絵でかなり詳細に描かれており、もしかするとこれらは、写真による肖像よりも肖像画のほうが優れていることを実証しようと描かれたのかもしれません。ファン・ゴッホは、写真による肖像は「蠟に似ていて、なめらかで、冷たい」ものだと考えていたことを書き残しています。反対に肖像画は「それ自体が、画家の魂の奥深くから生じた命」を持っているのです。