アントニエッタ・ゴンザレス by Lavinia Fontana - 1594-1595年頃 - 57 x 46 cm アントニエッタ・ゴンザレス by Lavinia Fontana - 1594-1595年頃 - 57 x 46 cm

アントニエッタ・ゴンザレス

油彩/カンヴァス • 57 x 46 cm
  • Lavinia Fontana - August 24, 1552 - August 11, 1614 Lavinia Fontana 1594-1595年頃

3月は、女性が創作したアートにスポットを当てた女性史特集月間。今日はラヴィニア・フォンターナです!

ラヴィニア・フォンターナは、ボローニャ出身のマニエリスムの画家。故郷ボローニャとローマを拠点に活躍した彼女は、肖像画で成功を収めましたが、神話画、宗教画も手掛けました。フォンターナは制作依頼料で生計を立てた、西欧で最初の女性職業画家とされています。今日の作品は、アントニエッタ・ゴンザレスの肖像。父親や兄弟姉妹が、異常な量の体毛が全身に生える多毛症を患っていました。

ゴンザレス家は1547年からフランス王アンリ2世に仕え、そこからネーデルランドの摂政マルゲリータ・ディ・パルマの宮廷に派遣されました。ウリッセ・アルドロヴァンディらによる医学的研究の対象にされたゴンザレス家。貴族として振舞い、生活していましたが、当時の人々の目にはまともな人間として映らなかったようです。一家は最終的にはイタリアに落ち着きました。アントニエッタの両親、ペトラス・ゴンザレスとレディ・キャスリーンの結婚は、『美女と野獣』の物語のヒントになったとも考えられています。

P.S. ラヴィニア・フォンターナの職業画家としての優雅な成功の影には、驚きに満ちた物語があります。絵画史を彩った女性についてもっと知りたい方は、デイリーアートの女流画家ノートブックをチェックしてみてください。