ストロベリーとナッツ by Raphaelle Peale - 1822年 - 41.1 × 57.8 cm ストロベリーとナッツ by Raphaelle Peale - 1822年 - 41.1 × 57.8 cm

ストロベリーとナッツ

油彩、木 • 41.1 × 57.8 cm
  • Raphaelle Peale - February 17, 1774 - March 4, 1825 Raphaelle Peale 1822年

ラファエル・ピールの生前、静物画というジャンルは多くの画家から重要視されておらず、絵画の主題では下位層に追いやられていました。しかしピールはその低い地位を気にせず、現在ではアメリカで最初のプロの静物画家としてそのジャンルを率いた専門家だと認められています。フィラデルフィアの芸術一家に生まれたラファエルは、画家チャールズ・ウィルソン・ピールの長男で、画家ジェームズ・ピールの甥。彼と同じく、兄弟も古典の巨匠にちなんだ名を付けられました(兄弟の名前はそれぞれ、レンブラント、ティティアン、ルーベンスです)。

はっきりした形と落ち着きのある構図が特徴のピールの静物画の多くは、飾り気のない棚に配置された食べ物、陶器、ガラス食器を、画面と平行に描いたものです。とりわけ優れたこの作品は、果物、ナッツ、中国磁器のリズミカルなバランスに、干しブドウになりかけの斜めのブドウの枝とオレンジの葉が生き生きした表情を与えています。これらの物は飾り気の無い暗い背景に対し明るく輝いていますが、その背景は17世紀のドラマティックな静物画家、 フアン・サンチェス・コターンのスタイルを思わせます(アーカイブでご覧ください)。1818年にペンシルベニア美術アカデミーでそのスペインの画家の作品が披露された時に、ピールは目にしていたのかもしれません。

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P.S. 私たちが選んだアメリカ国立女性美術館(NMWA)所蔵の最高作品の中に、ピール姉妹の作品があります!