死と生 by Edvard Munch - 1894年 - 86 x 128 cm 死と生 by Edvard Munch - 1894年 - 86 x 128 cm

死と生

油彩/カンヴァス • 86 x 128 cm
  • Edvard Munch - 12 December 1863 - 23 January 1944 Edvard Munch 1894年

エドヴァルド・ムンクは象徴主義の体現者。この作品には、骸骨と引き締まった裸体の女性が情熱的な抱擁を交わす姿が描かれ、愛と死、エロスとタナトス(訳注:ギリシア神話で、死を擬人化した神)の親密な関係を表現しています。1890年代にムンクが執着した、生と死の不可分な関係という主題は、この時代以降の彼の作品に数多く見られます。

本作はもろくなっており、表面が損傷しているのがわかります。ムンクは実験的な試みを好み、制作の過程で偶然表出する効果をうまく取り入れようとしましたが、そのようなやり方が損傷の原因にもなったのです。ムンクは、1892年から1895年にかけてのベルリン滞在中に新たに挑んだ表現手段を実現するために、実験的な絵画技法に取り組みました。その成果である作品群は、比較的薄塗りの絵具の層が載った光沢のない仕上りになっています。 

P.S. 死は、ムンクが生涯にわたって繰り返し採り上げたモチーフ。ムンクによる死の描写の代表作をこちらでご覧ください。

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