ブロードウェイの大聖堂 by Florine Stettheimer - 1929年 - 152.7 × 127.3 cm ブロードウェイの大聖堂 by Florine Stettheimer - 1929年 - 152.7 × 127.3 cm

ブロードウェイの大聖堂

油彩/カンヴァス • 152.7 × 127.3 cm
  • Florine Stettheimer - August 29, 1871 - May 11, 1944 Florine Stettheimer 1929年

『ブロードウェイの大聖堂』は、映画とライブ・パフォーマンスを鑑賞できる、ネオン輝く劇場の魅惑的な雰囲気を捉えています。世界大恐慌の渦に呑み込まれた米国では、多くの人々が現実逃避をすべく、エンターテインメントの世界に浸りました。この作品では、ニューヨーク市長のジミー・ウォーカーが、野球シーズン開幕を告げる始球式で一球を投じるニュース映画の映像が流れています。スクリーンの下の舞台では華やかなショーが上演され、中央のプロセニアム・アーチの周りで輝いているのは有名な劇場名のサイン。フローリン・ステットハイマーはアメリカン・モダニズムの画家、フェミニスト、舞台デザイナー、詩人、社交界のサロンの主催者でした。今日の作品は、1930年代にニューヨーカーが直面していた苦境を暗示しているようです。

ステットハイマーの作品は、私にとって今年の新発見の一つ。気に入っていただけたら嬉しいです。白状すると私の大のお気に入りなんです。女流画家作品50点のポストカード・セットには、ステットハイマーも1点入っています。

P.S. フローリン・ステットハイマーの新しい伝記が、彼女の生涯と画業に関する通説を覆したことをご存知ですか?