フィンガーナイフ

2月26日、インディアナ大学美術館が昨年購入したケニアの伝統工芸品の大規模なコレクションの特別展を開催します。このコレクションは、インディアナ大学をケニアの伝統ヴィジュアルアーツ研究におけるアメリカの第一位の美術館であることを位置付けています。今日から2月28日までの毎週日曜日、私たちはDailyArtにてこのコレクションから4つの作品をお届けできることを嬉しく思います。お楽しみください！

トゥルカナ族の男性は、フィンガーナイフを武器や道具、そして装身具として使っていました。レーザーリングとしても知られ、これらの製品は、名前が示す通り縁がナイフのように尖っていて、指輪として身につけられていました。優雅な曲線が指輪の見た目を魅力的なものにしていますが、本来は実用的なものとして、戦闘や動物の皮を剥ぐとき、肉を切ったり突いたり、もしくは（いくつかの情報源によると）歯を引き抜くための道具でした。

フィンガーナイフに加え、トゥルカナ族の男性はまた別の形をした恐ろしい装身具を身につけていました。レーザーブレスレットまたはリストナイフという鋼鉄や鉄の、ディスク型で外側の縁が鋭くなっているブレスレットです。フィンガーナイフもリストナイフも、獰猛な戦士として評判のあるトゥルカナ族が他の民族や自分たち同士の間での平和を保つためにと、植民地時代に英国によって禁止されました。

他の多くのアフリカの製品のように、長い間フィンガーリングは美術館に展示されるに値しないものだと考えられてきました。しかし、ロイ・シーバーが企画した1972年にニューヨーク近代美術館で開催された「アフリカの家具と装飾芸術」と、同名の付属のカタログが、アフリカの装飾芸術の重要性への増大する認識に拍車をかけました。加えて、多くのアフリカの装身具は西洋の彫刻のように大胆な形をしており、多くの現代アートの収集家たちが魅力的だと感じていました。