ホラティウス兄弟の誓い

私たちが美術史について考える時、今日紹介するような絵を見ることがあります。大きくて、歴史的な場面で、劇的な状況と緊迫感に溢れています。『ホラティウス兄弟の誓い』は、フランスの画家のジャック＝ルイ・ダヴィッドによる大きな絵画で、すぐに批評家と公衆の間で大きな成功を収め、新古典主義様式でもっとも有名な作品のひとつとなりました。

これは紀元前７世紀、ローマとアルバ・ロンガという、闘争中だった二つの都市間の争いに関するローマの伝説の場面を描いており、愛国心や、男性の自国への自己犠牲を強調しています。二つの都市は、戦争へ軍隊を送るのではなく、それぞれの都市から三人の男性を選ぶことにしました。つまり、戦いの勝者のいるほうが勝利の都市となります。ローマからは、ローマ人のホラティウス家の三兄弟が、戦争を終わらせるため、アルバ・ロンガのクリアトゥス家の三兄弟と戦うことに同意しました。三兄弟は、ローマのために快く犠牲になるつもりのようで、彼らのために剣を掲げる父親に敬礼しています。ホラティウス三兄弟は、たったひとりしかその対決を生き残らないのですが、アルバ・ロンガの三戦士を殺すことができるのは、この生き残る者で、彼は三戦士に自分を追いかけさせ、それぞれを引き離し、そして殺します。ダヴィッドは三兄弟の描写の他に、座り込んで泣く女性を右下の隅に描いています。彼女はホラティウス兄弟の妹のカミラで、クリアトゥスの戦士の一人と婚約しており、何が起こっても自分の愛する人を失うことになると知り、嘆き悲しんでいます。

P.S. この歴史にあまり深刻になりすぎないでください。この作者の、並外れた古典の美にも注目してみてはいかがでしょう。あなたは男性美の真の目利きでしょうか？こちらは少しだけ、ヌードの侵略です！ :D