花束 by Clara Peeters - 1612年頃 - 46 × 32 cm 花束 by Clara Peeters - 1612年頃 - 46 × 32 cm

花束

油彩、木 • 46 × 32 cm
  • Clara Peeters - 1588/1589 - after 1636 Clara Peeters 1612年頃

クララ・ペーテルスはヨーロッパの静物画史における先駆け的人物。静物画は、ヌードモデルから学ぶ機会がなかった多くの女性画家を惹きつけたジャンルでした。この野心的な絵画でペーテルスは儚さや朽ちることを仄めかす、露のしずく、虫食い跡、垂れ下がるチューリップの写実的なディティールを、細心の注意を払ってとらえています。それと同時に、落ちた忘れな草の枝と並行に位置する石の縁部分へサインを刻み、自身の成功をはっきり主張しています。彼女の作品の特徴である、はっきりした縁取りと対象物への鋭い観察は、科学革命期の花の絵画と植物イラストレーションとの密接なつながりを明らかにします。

クララ・ペーテルスは、女性が美術教育や同業組合へのアクセスを制限されていた17世紀のヨーロッパにおいて、プロとして活動した数少ない女性画家の一人。そのような画家についてさらに学びたい方は、私たちの女性画家ポストカード50枚セットをチェックしてください。  

P.S. クララ・ペーテルスはオランダ黄金時代の重要な女性画家の一人。そうです、そこにはたくさんの女性画家がいました!