Lawrence Alma-Tadema
ローレンス・アルマ＝タデマは、後にイギリスに移ったオランダの画家です。彼はローマ帝国の豪華さと衰退を描いた作品で有名になりました。それらの作品では、物憂げな人物が、架空の大理石の室内や、目の眩むような地中海沿岸の海と空の青色を背景にして描かれています。彼は最も有名なヴィクトリア朝時代の画家の一人となり、生前すでにその製図の腕と古代ローマ・ギリシャの正確な描写を評価されていました。
アルマ＝タデマは自身の多くの作品で、様式化した北方ヨーロッパの日常風景の要素と、当時のヴィクトリア朝時代の人々が持っていた古代への関心とを融合させています。画家自身、ギリシャ・ローマの工芸品の写真を168巻所有しており、古代風景をできる限り正確に描写することに強い関心をもっていました。本作では、古代のドレス姿の女性がポンペイのブロンズ製テーブルに寄りかかっていますが、それはナポリの国立考古学博物館に現存するものと同じ型です（素晴らしいものなので、同館を訪れた時はお見逃しなく！）。画家の、花、宝飾品、テキスタイルの細やかな取り扱いが、遙か遠くの場所と時間の描写にリアリティをもたらしています。
このようなヴィクトリア朝時代の絵がお好きなら、2024年のDailyArtカレンダーをオンラインショップでチェックしてください。本当に美しい絵でいっぱいです！
P.S. アルマ＝タデマの最有名作『ヘリオガバルスの薔薇』を見たことはありますか？ この美しい絵にはおぞましい物語が隠されているのです！