クロクマ

デンバー美術館の所蔵品を特集する日曜日も今日で最後。私たち同様、皆さんにも同館の傑作をお楽しみいただけていますように！  

ウィリアム・ハーバート・“バック”・ダントン（1878～1936年）は、1915年のタオス芸術家協会の創設メンバーとなった、アメリカの作家、イラストレーター、画家。カウボーイやアメリカ南西部の描写で最もよく知られる彼は、生涯を通してクロクマにも魅了されていました。

ダントンは本作で、深い森の中をゆっくり歩く母グマとその子どもを描いています。ドラマティックな光が木々を印象的に照らし、そのうねるような線は、クマたちの柔らかく丸い形に反響します。このような絵のスタイルはアール・ヌーヴォーの影響でしょう。アール・ヌーヴォーの芸術家たちは、自然界からインスピレーションを得て、その造形を抽象化し装飾的で耽美的な図案にしました。

P.S. 画家たちがどのようにアメリカ風景の美しさを描いたかご覧になりたいですか？ こちらはアメリカの国立公園を描いたアートです。