きらきら輝く瞳とぼさぼさ頭の、元気に笑うこの少年の絵は、肖像画ではなく「トローニー」です(訳注:トローニーとは、不特定の人物の胸から上を描いた絵)。笑いは最も捉えづらい表情の一つであり、笑う人物が描かれるのは珍しいことです。
巨匠ハルスはこの少年を、直接のびのびと、とても自由な筆致で描いています。それでも、彼は自分が何をやろうとしているのか、きちんと分かっていました。例えば少年の鼻柱は、絶妙に配置された白い線だけで表現されています。
この素晴らしい絵画は、ハーグのマウリッツハイス美術館のご協力で紹介しました。
P.S. 美術史において笑顔はあまり見られない表情ですが、フランス・ハルスは、この9枚の笑顔を含めて、何度も描いていました。
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