サー・エドワード・バーン=ジョーンズはこの作品をブルターニュ地方の伝承民謡に寄せて描きました。「ああ、我知らん、愛の歌 / 悲しみと喜びが、こもごもに」イタリア・ルネッサンス芸術への傾倒を強調した豪華でロマンチックな、中世を思わせる雰囲気、温かく艶やかな色彩から優雅な人物、そしてオリジナルの額縁まで、何もかもが16〜17世紀ベネチアのデザインを思い起こさせます。1878年にこの絵がイギリスのグロスヴナーギャラリーで初めて展示された時、小説家ヘンリー・ジェイムズはこの作品を「柔らかなジョルジョーネや、豊かに輝くティツィアーノ」になぞらえました。
ラファエル前派に関心がある方は、アメリカ合衆国のデラウエア美術館にある最大規模のコレクションはチェックしておくべきでしょう。ちょっとだけ見せてよ、ですって?デイリーアートの特集「ラファエル前派ファン必見の美術館」をご覧ください。