グループ IX/SUW, 白鳥, No. 6 by Hilma af Klint - 1915年 - 153 x 153 cm グループ IX/SUW, 白鳥, No. 6 by Hilma af Klint - 1915年 - 153 x 153 cm

グループ IX/SUW, 白鳥, No. 6

油彩/カンヴァス • 153 x 153 cm
  • Hilma af Klint - October 26, 1862 - October 21, 1944 Hilma af Klint 1915年

「私は下絵は描かない。絵は、大いなる力によって直接私を通して描かれる。どんな絵になるのかはわからないが、一度たりとも筆さばきを変えることなく、素早く、迷いなく描いていく。」これは、抽象絵画の先駆者であるスウェーデンの画家ヒルマ・アフ・クリントが、自身の作品の一つについて語った言葉です。1914年と15年に制作された連作『白鳥』。この鳥は、多くの神話や宗教で幽玄なるものを象徴しています。錬金術において白鳥は、卑金属を金に変える物質とされる賢者の石を作るために必要な、相反する物の結合を表しています。アフ・クリントは黒と白の色遣いによって、光と闇、男と女、生と死といった二元性を強調しています。抽象化の度合いを変化させながら、一体化を願う黒と白の白鳥を描くことで、ヒルマ・アフ・クリントはこの作品の中での両極性を追求したのです。

3月は女性史特集月間です。デイリーアートでは多くの女性画家を紹介していきます。美術の歴史から忘れられたり、無視されてきた女性画家を紹介することは、私たちにとって長期的な重要ミッションです。お楽しみに!

P.S. ヒルマ・アフ・クリントは、美術史がいかに女性画家をないがしろにしてきたかの好例です。抽象絵画の本当の発明者についての記事をご一読ください。

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