装飾福音書 by Unknown Artist - 14世紀末から15世紀初頭 - 41.9 x 28.6 x 10.2 cm 装飾福音書 by Unknown Artist - 14世紀末から15世紀初頭 - 41.9 x 28.6 x 10.2 cm

装飾福音書

羊皮紙(ベラム)、木(アカシア)、テンペラ、インク • 41.9 x 28.6 x 10.2 cm
  • Unknown Artist Unknown Artist 14世紀末から15世紀初頭

今日は少し変わった作品を紹介します。この4つの福音書の装飾写本はエチオピア北部の修道院で制作されました。キリストの生涯と、福音書を著した4人の福音書記者の肖像がページ全面に20点描かれています。

新約聖書は、6世紀にギリシア語から古代エチオピア語であるギーズ語に翻訳されました。テキストと絵はいずれもビザンチンの原型を踏襲しつつ、現地の表現様式に変換されています。これらは様式的には一貫していますが、2人の画家の手によるもの。 顔の特徴を簡略的に捉えた描写や、黒と赤のくっきりとした線で描かれた人体表現に様式の統一性が見て取れます。 人物の頭部は正面から捉えていますが、体は横向きに描かれているものもあります。人体は、並置された縞模様の布地に包まれた円柱状の集合体として処理されています。