飾り額 by Unknown Artist - BC500–200年頃 - 12.5 x 13.8 cm 飾り額 by Unknown Artist - BC500–200年頃 - 12.5 x 13.8 cm

飾り額

鍛造、切削した金 • 12.5 x 13.8 cm
  • Unknown Artist Unknown Artist BC500–200年頃

今日は、紀元前1000年頃にペルーのアンデス高地北部で発展した、先コロンブス期の文明であるチャビン文化が生んだ素晴らしい芸術作品を紹介します。

強大な力を持つチャビンの神を表したこの飾り額は、1920年代に豪奢な墓から発見された金のオブジェ群に由来するとされています。この作品は牙を持つ神の頭部の形をしており、それを縁取っているのは16匹の蛇に姿を変えた毛皮。チャビン芸術は複雑な図像と「神話的リアリズム」が特徴です。陶器や彫刻などあらゆるタイプの芸術作品には人間と動物の交流の痕跡が見られますが、それは社会的な互助関係を反映したものであると共に、チャビンの人々が「異界」とのつながりを意識していたことの表れでもあるのです。 

ところで、アンデスでは鍛造した金の装飾品が紀元前1500年から作られていたことをご存知ですか?

今日の作品は、クリーブランド美術館の協力で紹介しました。

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P.P.S. 先コロンブス期アンデス地方の芸術作品は魅力的ですよ!陶器にも生命と情熱があふれています。古代ペルーの陶器に見られるセックス、愛、死をご覧ください! きっとびっくりしますよ!下記にも先コロンブス期芸術に関するコラムがあります。